持續了千年歲月的和平時代已成昨日雲煙,這是被後代歷史學家稱做「黃昏時代」的揭幕期‧‧‧


【司祭ティアラ】
この部屋で祈っていると、
自分の非力さを痛感します。

【シャルン】
ここって、この町で亡くなった人
全員が祀られてるんだよね。

【司祭ティアラ】
はい・・・

でも、この町ではご遺体だけではなく
ご遺品も見つからないことも
珍しくはありませんから、
納骨堂とは名ばかりなのですが・・・

【シャルン】
ねえ、ティアラ、
クラウスって男の人知ってる?

【司祭ティアラ】
クラウスさんですか?
存じていますが・・・

【シャルン】
ほ、ほんと!?

【司祭ティアラ】
もしかして、シャルンさんは
クラウスさんの妹さんなのですか?

【シャルン】
あたしのことも何か言ってたの!?
ティアラ、お願い、
兄さんの話を聞かせて!

【司祭ティアラ】
クラウスさんは月に1度くらい
礼拜に来て下さっていました。

そして、礼拜の後に何度かお話を
したこともあります。

その時によく妹さんのお話を
してくださいました。
私と同じくらい年頃の妹がいると・・・
それがシャルンさんだったのですね。

毎日男の子と喧嘩しては
傷だらけで帰ってくるような、
お転婆で負けず嫌の女の子だけど、
本当は人一倍優しい女の子だと・・・

ほかにも、
毎月妹から来る手紙が楽しみだとか、
妹がやっと聖水授与の歳に
なったとか・・・

饒舌な方ではありませんでしたが、
一言一言にシャルンさんへの愛情が
感じられて、話を聞いている私の方が
幸せになったのを覚えています。

【シャルン】
兄さん・・・

【司祭ティアラ】
シャルンさん、
すこし待っててください。

【司祭ティアラ】
シャルンさん、これを・・・

【シャルン】
・・・?

【司祭ティアラ】
クラウスさんが着ていた鎧です。
今日のこの日を予感していたのかも
しれません。

クラウスさんのお友達が
ご遺体の代わりに燃やしてくれと
持ってこられたのですが、
燃やさずに保管しておきました。

シャルンさんにお返しします。

シャルンさん・・・

【シャルン】
大丈夫、泣いてないよ。
もう泣かないって決めたから・・・

ありがと、ティアラ・・・
本当に大丈夫だから・・・

ごめんね、待たせて。
行こ、○○!


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Li20031006