【アーサー】 いよいよだな、○○・・・▼ こうして立ってると、 騎士道物語に憧れて、 この町に来ることを決意した時の ことを思い出すよ。▼ でも、本当に未来なんて 分からないものだよね、 あのころは、世界がこんなことに なるなんて思ってもいなかった。▼ 世界を守るという筋書きは 騎士道物語には少なくないけど、 実際に自分がその立場になってみると 想像していたのとは全然違うよ。▼ 1番の違いは、 『世界』よりも大事な物があるって 気付いたことかもしれない。▼ ○○、 僕は守りたい人の為にだけ戦う。 君も・・・死なないでくれ。▼ |
【アーサー】 これが『精神の海』か・・・ とは言っても、海なんて どこにもないじゃないか。▼ でも、なんだか懐かしいな。 故郷の、城の周囲の森に 雰囲気が似てるんだ・・・▼ えっ? ○○にはこの森が 見えないのか?▼ 気味の悪い紫色の壁? 一体どういうことだろう・・・▼ もしかして・・・ これは幻なのか・・・?▼ 目で見える物に 惑わされるなってことかな・・・ よし、とにかく先に進んでみよう。▼ Into The Soul Mission complete 【アーサー】 やっぱり紫の迷宮にしか 見えないのか?▼ そうか・・・▼ でも、目に見える風景が違うのに、 2人とも全く違和感なく 行動出来るなんて本当に不思議だな。▼ これも、精神世界と物質世界の融合や、 『新しい世界』が近づいていることと 何か関係があるのかな・・・▼ でも、僕程度の知識で あれこれ考えても 答なんて出る訳がないか。▼ ○○、一旦町に戻らないか? クムランさんに聞けば 何か掴めるかもしれないからね。▼ |
【クムラン】 あっ、すみません。 考え事をしていて 気付きませんでした。▼ ええ、ちょっとアノイア教の事を 考えていたのですが・・・▼ 【アーサー】 アノイア教がどうかしたのですか?▼ 【クムラン】 私は今まで、アノイア教が 人々の心によきにつけ悪しきにつけ 強く影響を与えているために、▼ 聖書に書かれてある理想の世界、 『新しい世界』が現実のものに なろうとしているのだと 考えていました。▼ でも、ふと思ったのです。 もしアノイア教の存在自体が この計画の一部だとしたら・・・▼ 【アーサー】 計画・・・?▼ 【クムラン】 アノイア教成立以前、 世界には数多くの宗教が 存在していました。▼ 民族ごとに信仰されている 神は異なり、▼ 文化や慣習や価値観も 国ごと、民族ごとに 大きく異なっていました。▼ もちろん、それが原因で、 民族間の対立や戦争、 根深い偏見が生まれることも 珍しくありませんでした・・・▼ しかし、アノイア教会は、 神の教えも、価値ある生き方も、 真理もこの世にただ1つという 絶対的な教えによって、▼ 諸民族の多様な価値観を 1つにまとめようとしました。▼ その結果、多くの土着の神々と一緒に その土地固有の様々な価値観や文化が この世界から消え去りました。▼ そして現在、アノイア教の影響力は 単なる信仰の分野から、 政治や文化や慣習、▼ そして人々の無意識の奥底にまで 影響を與えるようになっています。▼ その結果が『新しい世界』・・・ 私はそう思っていましたが、 こうも考えられないでしょうか・・・▼ 『新しい世界』は『結果』ではなく、 『目的』ではないのか・・・▼ つまり、世界中の人間に、 『精神世界と物質世界の融合』という 1つの理想を抱かせるために、▼ アノイア教が生まれたのでは ないか・・・▼ 【アーサー】 そんな・・・ 僕達は5千年も騙されていたのか!?▼ 【クムラン】 もちろんこれはまだ仮説ですので、 明確な根拠などはありません。▼ ですが、アノイア教の成立が すべて仕組まれていたものなら、▼ 今回の一連の出来事についての 聖書の不自然な描写も、 すべて説明出来るのです。▼ ・BACK ・CONTINUE |
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