*「わしは ある村の村長だったのじゃが 村の金を 使いこんだのがバレて 追放されてしまったんじゃ。 *「そんなわけで もはや 村には帰れん。 どこか 誰も知らぬ場所に行き 新しい人生を 始めようと思うんじゃ。 *「そこで おまえさんがた どこか わしが 新しい人生を 始めるのに ふさわしい場所を 知らんかね? この人に ホフマンの町のことを 教えますか? 【はい】 *「ほほう そのような所があったとは 初耳じゃわい。 さっそく 行ってみることにしよう。 *「わしの名は ゲオルグじゃ。 さあ 今日から わしの新しい人生が スタートするんじゃ。ひゃっほう! 【いいえ】 *「むう 知らぬか。 おまえさん 旅人のくせに なんにも 知らんのじゃな。 |
◆昼 *「おお わしじゃ わしじゃ。 ◇◇◇◇で会った ゲオルグじゃよ。 *「この町は 活気があっていいのう。 こういう所にいると わしも また 昔の野望が 再燃してくるわい。 *「いずれは あのホフマンとかいう 小僧を けおとして 町の代表に…。 ぬふふふ……。 ◆夜 *「おお わしじゃ わしじゃ。 ◇◇◇◇で会った ゲオルグじゃよ。 *「どうも 夜になると 昔の村長時代のことばかりが 思い出されて いかんのう。 *「あのころは よかった。 村の金は 使い放題だったし いばりちらせたし…なつかしいのう。 |