*「これは 内密のことだが わしは とある国の王で 影武者をたてて こっそり国を 抜け出してきた。 *「理由は もちろん 地獄の帝王から 逃げのびるためじゃ。 *「お前さん どこでもええから 帝王が 攻めてきても 安全な町を 知ってたら教えてくれ。 この人に ホフマンの町のことを 教えますか? 【はい】 *「うむ そこなら 世界がほろびても わしだけは 王き残れそうだな。 礼を言うぞ 旅の者よ。 *「わしの名は ムアコックだ。 では さっそく 向かうとしよう。 いそいそ……。 【いいえ】 *「ウソを申すな!わしは王だぞ! 教えろったら 教えろっ! |
◆昼 *「そなた ◇◇◇◇で いちど わしと会ったおるな。 ほら ムアコックじゃよ。 *「この町では わしが ある国の 王だということは ないしょにして 暮らしておるのだよ。 *「そなたも わしが王だということは みなに ないしよにしてくれよ。 ◆夜 *「わしの名は ムアコック。 ほんとは 歴史の長い とある国の りっぱな国王なんじゃよ。 *「その王たる わしが こんなところで 寢ることになるとは 無常じゃわい。 ◆城・昼・夜 *「わしの名は ムアコック。 ほんとは 歴史の長い とある国の りっぱな国王なんじゃよ。 *「この町は 城みたいなんで 我が城にいたときを 思い出すわい。 *「もちろん 我が城は ここなんかと くらべ物にならんくらい 立派じゃぞ。 |