○○○は 墓石を調べた。

この村のすべてに愛された魂よ
安らかに眠れ…… と刻まれている。

○○○は お墓に
せかいじゅの花を そっと供えた……。

ロザリー「これは……?【!】
ロザリー「それは 世界樹の花……。
  では あなたたちが 私のみたまを
  呼び戻してくださったのですね。
*「うおーん うおーん!
  ロザリーちゃんが 生き返ったー!
ロザリー「人間の手で ふたたび
  この世に 生をあたえられるとは
  思ってもみませんでした。
ロザリー「心正しき 人間もいる……
  わたしが 信じていた通りです。
ロザリー「……いけない。
  ここで よろこんでいる場合では
  ありませんでした。
ロザリー「ピサロさまを……
  ピサロさまの野望を 止めなければ
  世界が 滅んでしまうのです!
ロザリー「けれど 世界樹の花を
  手にできた あなたたちなら……。
ロザリー「もしかしたら
  ピサロさまの野望を 止めることも
  できるかもしれません。
ロザリー「お願いです。わたしを
  ピサロさまの所へ お連れ下さい!
  今なら まだ間に合います!
ロザリー「そして もしも われわれが
  ピサロさま……いえ デスピサロを
  止めることが できなかったら……。
ロザリー「そのときは
  あなたたちに デスピサロを
  亡き者と してほしいのです。
ロザリー「時間が ありません!
  さあ お急ぎください!

ロザリーが 仲間にくわわった!







デスピサロ「ぐはあぁぁぁっ……!
デスピサロ「何者だ お前たちは……?
  わたしの名は デスピサロ
  魔族の王として 目覚めたばかりだ。
デスピサロ「うぐおぉぉぉ……!
  わたしには 何も わからぬ……。
  何も 思い出せぬ……。
デスピサロ「しかし 何をやるべきか
  それだけは わかっている……。
デスピサロ「ぐはあぁぁぁっ!!
  お前たち 人間どもを
  根絶やしにしてくれるわっ!!
ロザリー「ピサロさま!
  お待ちください!

デスピサロ「ぐ…ぐはあぁぁぁっ……!
  だ…だれだ……。
  わが名を呼ぶ その声は……。
ロザリー「……わたしです。
  ロザリーです。
ロザリー「わかりませんか……。
  あなたが さずけてくれた
  この名前さえも……。
ロザリーの瞳から ルビーの涙が
こぼれおちた……。
ロザリー「……思い出してください
  ピサロさま。わたしたちが
  出会った あの日のことを……。
デスピサロ「ぐ…ぐはあぁぁぁっ……!

*「はあ… はあ… はあ……。【!】
(木の後ろへ)
*「はあ… はあ……。
  くそっ!見失ったか!
  逃げ足の速いエルフだぜ……。
(見つけた)
*「はっはっはっ!
  そんな所に かくれてやがったか!
*「お前さえ ふんづかまえれば
  オレさまも ルビーの涙で
  大金持ちになれるんだ!
*「さあ いいコだから
  おとなしくするんだぞ。
*「んんっ?【!】
*「なんだ?だれか いるのか!?
*「う…うわああっ!!
(ピサロが現れて、男を殺す)
ピサロ「あぶないところだったな。
*「今のは…… 今のは
  あなたが やったのですか?
ピサロ「そうだ。
  欲深い人間の エルフ狩りが
  目に余ったのでな。
*「ひどい……。なんてことを……。
ピサロ「……ひどい?
  わたしは お前を助けたのだぞ。
  それを ひどいというのか?
*「なにも殺さなくても……。
  人間だって わたしたちと同じ
  生きとし生ける者なのに……。
ピサロ「………………。
ピサロ「わっはっはっ!
  エルフとは 妙な生き物だな!
  おもしろい!気に入ったぞ!
ピサロ「エルフの娘。
  名は なんというのだ。
*「……名前?
  わたしたち 森に暮らす者に……
  名前など ありません。
ピサロ「うーむ そういうものか。
  しかし エルフの娘では
  呼ぶにも 面倒だな。
ピサロ「よし。ならば お前は
  今日から ロザリーと名乗るといい。
*「ロザリー……?
ピサロ「わたしが 地上で
  世話になっている村から
  とった名だ。気に入らないか?
*「いえ。ただ 今まで人に名前で
  呼ばれたことが ないので……。
ピサロ「ロザリー。いつか お前を
  その村に 招待しよう。
ピサロ「それまで
  人間どもに つかまらぬよう
  気をつけるのだぞ。
ピサロ「また 会いに来よう。
  わたしの名前は ピサロだ。
  おぼえておいてくれ。
(ピサロがルーラを使う)
*「………………。
*「ピサロ…さま……。

デスピサロ「…ロ…ザ……
デスピサロ「……ロ…ロザリー……。
ルビーの涙が
デスピサロの 進化の秘法を
打ち消していく!
(デスピサロがピサロに戻った)
ピサロ「…………!
ロザリー「ピサロさま!!
ピサロ「ロザリー……。
  ロザリーなのか?
  ならば ここは死の国なのか……?
ロザリー「いえ。○○○さんたちが
  世界樹の花で わたしに 再び
  生命を 与えてくださったのです。
ロザリー「そして 信じがたいのですが
  わたしを さらったのは
  魔族にあやつられた人々かと……。
ピサロ「世界樹の花……。
  魔族にあやつられた……?
ピサロ「……人間たちよ。
  おもしろくはないが お前たちに
  礼を言わねば ならんようだな。
ピサロ「お前たちは ロザリーと
  このわたしの 命の恩人だ。
  素直に感謝しよう。
ピサロ「人間こそ 真の敵と
  長年 思い込んでいたが……
  わたしは まちがっていたのか?
ピサロ「……この心が定まるまで
  わたしは村に戻り ロザリーと
  暮らすことにしよう。
ピサロ「しかし…… ひとつだけ
  やることが 残っている。
ピサロ「あいにくかも知れんが
  わたしも 行く道は同じだ。
  しばし 同行だな。

ピサロが 仲間にくわわった!
ロザリー「みなさんには
  本当に 心から感謝しています。
ロザリー「けれど 今は
  話しこんでいる時間は
  ないのです。お急ぎください。

クリフト「このような奇跡に
  立ち会えるとは このクリフト
  モーレツに 感動しています!

アリーナ「デスピサロの所って
  いったら……。
アリーナ「ああ あそこね!
  ○○○は もちろん
  わかってるわよね?

ライアン「ロザリーどのの 言葉通り
  ここは デスピサロのもとへ
  急いだ方が よさそうですぞ。

ミネア「ホビットのみんなは
  これで わたしたちのこと
  許してくれるでしょうか?

ブライ「さあ いつまでも
  この村で ゆっくりするわけには
  いきませんぞ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






ロザリー「○○○さん。
  ありがとうございます。
ロザリー「もしも あなたたちが
  いなかったら……
  うっ…ううっ……。

アリーナ「あれ?
  なんか 勝手に馬車に
  入っちゃってる人がいない?
アリーナ「……それとも
  これで よかったのかしら。

ピサロ「言っておくが
  わたしは 人間のすべてを
  認めたわけではないぞ。
ピサロ「まあ よい。
  とにかく 行くぞ!

クリフト「やはり 愛です!
  愛のちからは なににも
  勝るのです!

マーニャ「で?
  あたしたちは 一体
  どこに 行けばいいの?

ミネア「ルビーの涙に
  進化の秘法を打ち消す
  ちからが あったなんて……。
ミネア「こんなこと きっと
  お父さんも 知らなかったに
  違いないわ。

トルネコ「き…奇跡が……。
  信じられません。はうあぁ…
  涙が止まりませんよぉ。

ロザリー「ピサロさまが
  まだ ロザリーヒルに
  戻られないのなら……
ロザリー「わたしも 今しばらく
  ご一緒させて いただきます。

ブライ「この場所には
  もう 用は ありませんな。

ライアン「新たな脅威……
  ピサロどのは たしかに
  そう言いましたな。
ライアン「それは一体
  どこに あるのか……
  想像が つきませんな。