"Via Dolorosa" Mission complete 【イヴ】 真っ暗ね・・・ 今度はどんな趣向で もてなしてくれるのかしら。▼ あの子供・・・もしかして・・・▼ 【影】 見て、銀色の髪よ。 気味が悪いわ・・・▼ 【影】 あの子と遊んじゃいけません! 汚らわしい!▼ 【影】 あの子の父親って バニアから逃げてきた 犯罪者なんでしょ?▼ 【影】 違う違う、 ありゃ東方の異教徒の目だ。▼ 知ってるか? 東方の異教徒と目が合うと 呪い殺されるんだぜ。▼ 【影】 ごめん・・・ お母さんがあなたとは 遊んじゃいけないって・・・▼ 【影】 あの子、母親が死んだ時に 涙1つ見せなかったのよ・・・▼ 【影】 すまないな・・・ 部屋代は返すから 出ていってもらえないか?▼ その・・・ 家内が気味悪がってな。▼ 【影】 可愛くない子供ね・・・ なんだか、人の心を 見透かしてるようで気味が悪いわ。▼ 【影】 あっち行け! お前となんか遊んでやらないよっ!!▼ 【イヴ】 ・・・だからなんなの?▼ 生まれた時から言われ続けた言葉よ。 もう聞き飽きたわ。▼ 【聖者アヴァダイル】 寂しさを癒したくはないか?▼ 【イヴ】 何それ・・・ 新手の商売の宣伝文句?▼ 【聖者バルカイル】 『新しい世界』には、 時間も空間も存在しない・・・▼ 個人を分ける境界もなく、 人々を苦しめる病気や死もない・・・▼ 【聖者アヴァダイル】 髪の色で差別さねることもない 寂しさに涙することもない。 そう、そこには君の望む世界がある。▼ 【イヴ】 生憎ね、 そんな世界なんて興味ないわ。▼ 【聖者アヴァダイル】 肉体を失うのが怖いのか? 肉体など魂を縛りつける鎖だ。▼ その鎖を断ち切ることによって、 はじめて人は 死や老いの恐怖に縛られない 真の自由を得ることが出来る。▼ 【イヴ】 あたしには関係ないわ。 今でも自由だと思ってるもの。 それに寂しいとも思わないし。▼ 【聖者アヴァダイル】 何故否定する? 君は誰よりも『新しい世界』の 到来を望んでいるのに。▼ 【イヴ】 そんな寢言を言うために わざわざ舞台を真っ暗にして 子供の頃の思い出見せたの?▼ 趣味の悪い人達ね。 うんざりだわ。▼ 【イヴの虚像】 もっと正直になれば?▼ 【イヴの虚像】 人の優しさに誰よりも 飢えてるくせに。▼ 【イヴ】 そうかしら・・・ 自覚はないけど?▼ それに、たとえそうだとしても やっぱりあたしは今の世界がいいわ。▼ そうは見えないかもしれないけど、 これでもまぁまぁ気に入ってるの。 この世界も、 この世界で出会った人間もね。▼ 【イヴの虚像】 奇麗事で誤魔化さないで。▼ 【イヴ】 奇麗事で誤魔化して何が悪いの? こんなの生きるための知恵よ。▼ むしろ褒めて欲しいわね。 口先だけでもこの世界のことを 気に入ってるって言えるなんて、 健気でかわいいじゃない。▼ 【イヴの虚像】 強いわね。 でも、やっぱり理解出来ないわ。 どうしてこの世界を守ろうとするの?▼ あんなひどいことを言われ続けて、 石を投げつけられたことだって あったのに・・・▼ 寂しくて、心の中で いつも泣いてたくせに・・・▼ 【イヴ】 さっきから何? 寂しいだなんて 勝手に決めつけないで。▼ 【幼い頃のイヴ】 嘘・・・ 強がる必要なんてないのよ。▼ 【イヴ】 マ、ママ・・・?▼ ほ、本当にママなの?▼ 【幼い頃のイヴ】 ほら、思い出してきた。▼ 過去を思い出すのは 意外と簡単だったでしょ?▼ 【イヴ】 ママ!! こっちを向いて!▼ ママ・・・▼ 【幼い頃のイヴ】 やっと本当の心を みんなに見せてくれたわね。▼ ママが死んでから、 あたしを好いてくれる人は 1人もいなかった。▼ 銀色の髪を見て、生まれを聞いて、 みんなあたしに 嫌悪感を持った・・・▼ 【幼い頃のイヴ】 石や泥を投げつけられた時の記憶は、 無理に忘れようとしてただけ・・・▼ 【幼い頃のイヴ】 斜に構えて皮肉を言うのも、 本当の自分をさらけ出すのが 怖いから・・・▼ 本当の自分を嫌われるのが 怖いから・・・ 寂しさを認めるのが怖いから・・・▼ 【イヴ】 違う・・・違う・・・!!▼ 【幼い頃のイヴ】 本当のあたしを知っているのは ママ1人だけ・・・▼ たとえ周りのみんなから嫌われても、 それは本当のあたしじゃない・・・ 本当のあたしは、 ママにちゃんと愛されている・・・▼ そう思うことで自分を守ってきた。 1人で生きてこれた・・・▼ 【幼い頃のイヴ】 でも、本当は1人で淋しかった。▼ 【幼い頃のイヴ】 あたしを今まで支えていたのは、 優しかったママの記憶・・・▼ 【幼い頃のイヴ】 その記憶を失うと あなたはどうなるのか・・・ 考えてみたことない?▼ 【イヴ】 やめて・・・ あたしの記憶を消さないで!▼ 【聖者ハンリアル】 あなたはもうわかってるはず。 この世界に本当の安らぎなんて あるはずのないことを。▼ でも、『新しい世界』では みんなが分かり合える。 人を包む殻がなくなり、 1つになれる・・・▼ 【聖者ウェルカイル】 『新しい世界』では、 愛する母親とまた会える。▼ そして、みんなと心の底から 理解し合える。▼ さあ、願うんだ。 『新しい世界』の到来を!▼ 【イヴ】 聞きたくない!▼ マ、ママ・・・▼ きゃぁぁぁぁ!!▼ 【聖者アヴァダイル】 預言者よ、目覚めよ! 『新しい世界』の扉を開け!!▼ 【聖者アヴァダイル】 長かった・・・ 1万年も待った・・・▼ 【聖者バルカイル】 これでようやく 真の永遠が・・・ 真の安らぎが手に入る・・・▼ 【イヴ】 そ、そんな・・・ あたしはただ・・・▼ 【聖者バルカイル】 『新しい世界』の声を聞き、 『始原の地』への扉を開く者、 それが第二の預言者・・・▼ 汝はその預言者になったのだ。 何を悲嘆する?▼ 【聖者ウェルカイル】 聞こえてこないか? 『新しい世界』の胎動が、 人々の歓喜の声が!▼ 【イヴ】 ○○! あたしを殺して!!▼ 【イヴ】 違う! どうすれば悪魔になれるか わかったのよ! あたしを殺せばいい! 預言者を殺せば悪魔になれるのよ!▼ 【聖者アヴァダイル】 正解だ。 神と戦う資格を得るためには▼ 聖書にかかれてある通りに 預言者を殺さなければならない。▼ 【イヴ】 あなたになら殺されても構わない! だから!! 早く!!▼ 【聖者ウェルカイル】 だが、『始原の地』への扉が 完全に開き終わるまで、 それを許すわけにはいかない。▼ 【イヴ】 ○○!!▼ 【聖者ウェルカイル】 殺しはしない。▼ ○○君には 『始原の地』への扉が開いた後に、 『新しい世界』への呼び水となる 役目があるのだから。▼ くっ、誰だ!?▼ 【不死者ファトゥム】 やはり届かぬか・・・▼ 【聖者ウェルカイル】 な、何故ここに!?▼ 【聖者バルカイル】 うろたえるな、ウェルカイル。 奴は魂を持たぬ人形・・・ どう足掻こうが悪魔にはなれぬ。▼ 【不死者ファトゥム】 余裕だな。 もう神になったつもりか?▼ ○○、この槍を持て! これで奴の心臓を貫け!▼ 【聖者アヴァダイル】 残念だが まだ預言者は殺させない。▼ 世界を紡ぐ者は我々であって 預言者も、そして悪魔も そのための道具に過ぎないのだから。▼ 【聖者ウェルカイル】 残念だったね。 でも、預定外の存在は 今ここで排除させてもらうよ。▼ 【不死者ファトゥム】 うぐっ!!▼ や、槍を!!▼ 【イヴ】 ○○!▼ 【聖者バルカイル】 何故立ち上がる? 汝は困難を共に乗り越えてきた仲間を 自らの手で殺すというのか!?▼ 【イヴ】 ○○、お願い!! あたしを殺して!!▼ ・そんなこと出来ない!! ・イヴ、お前のことは忘れない! |
・そんなこと出来ない!!
【イヴ】 ○○、ありがとう・・・ 楽しかったわ・・・ でも・・・お願い・・・▼ ・BACK ・CONTINUE |
・イヴ、お前のことは忘れない!
・BACK ・CONTINUE |
【不死者ファトゥム】 頼む・・・▼ 【イヴ】 ありがとう、○○・・・▼ 【聖者バルカイル】 そ、そんな馬鹿な!!▼ 何故・・・ 何故こんなに容易く 預言者の結界が・・・▼ 【クムラン】 これが人の力ですよ。▼ 【聖者ウェルカイル】 ば、馬鹿な!! 第二の預言者の死は まだ先のはず・・・▼ 【クムラン】 あなた方の信じる運命よりも、 仲間を思う心の方が強かった・・・▼ 使い古された言い回しですが、 そう答えるほかありません。▼ 【聖者バルカイル】 そんな馬鹿な・・・▼ 【クムラン】 神や伝説を否定すること、 それが私の導き出した答です。▼ あなた方の神も正義も真実も もう私達には必要ありません。▼ 【聖者アヴァダイル】 ・・・・・・▼ 【クムラン】 アノイア教を創り、 人々に1つの普遍的な価値観を 植え付けたのも、▼ 世界中の人々に 永遠の命という夢を見せたのも、▼ すべては『新しい世界』という名の 幻想を人類に持たせるため・・・▼ 【聖者バルカイル】 幻想・・・だと?▼ 【クムラン】 人類共通の理想が存在することが 悪いことだとは思いません。▼ ですが、その幻想に縛られ 個人個人の自由が無くなっては その理想もただの悪弊となります。▼ まして、その実現のために人の命を 簡単に与えたり奪うなど・・・ 私達はあなた方を断じて認めません!▼ 【聖者バルカイル】 言いたいことはそれだけか、 神に仇なす者共め!▼ 【聖者アヴァダイル】 約束通り神と戦わせてやろう。 来るがいい、『始原の地』へ。▼ 【聖者バルカイル】 馬鹿な! 光はまだ消えたわけではない。 行かせるべきではない!▼ 【聖者アヴァダイル】 勿論『新しい世界』の到来を 諦めたわけではない。▼ だが、確かめたくなったのだ。 彼らの言う真実を。▼ それに、その者にはその資格がある。▼ 【聖者バルカイル】 だが・・・▼ 【聖者アヴァダイル】 下がれ、バルカイル。▼ 我々の真実はこの門の向こうにある。 来るがいい、若者よ。▼ 【毒術師サディーヤ】 ・・・!!!▼ 【クムラン】 ティアラさん、 彼らをお願いします。▼ 【司祭ティアラ】 は、はい!▼ 【クムラン】 よく頑張りましたね、 ○○さん。▼ 【イヴ】 ○○・・・▼ なんだか顔を合わすのが ものすごく恥ずかしいんだけど・・・▼ こんなことなら殺されてた方が マシだったわ。▼ 【クムラン】 イヴさんには 仮死状態になってもらいました。▼ 聖書の文面からこうなる事を察知し、 刺さった瞬間に凍結魔法が 局所的に作動する槍を、 ガイウスさんと共同で造ったのです。▼ 彼らを騙せるかどうかは 賭けでしたが・・・▼ 【イヴ】 ふーん、つもり あたし達まで騙したってわけね。▼ 【クムラン】 すみませんでした、 イヴさん、○○さん。▼ お伝えする時間がなくて・・・▼ 【イヴ】 ま、いいわ、終わったことだし。 2度と思い出したくはないけど。▼ あら、そういえばあの人は?▼ 【司祭ティアラ】 ファトゥムさんは サディーヤさんと一緒に地上に・・・ でも・・・▼ 【クムラン】 体の傷は治っているのですが、 意識が戻らないのです。▼ ファトゥムさんの望んでいた 永遠の眠り、 それがこのような形で 訪れるなんて・・・▼ 途中でファトゥムさんと はぐれてしまったことを 後悔しています。▼ 【クムラン】 急ぎましょう! 扉が閉じてしまいます!!▼ ・BACK ・CONTINUE |
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