【オルフェウス】 未来なんて本当に 分からないものですね・・・▼ 命の重みを露ほども感じない犯罪者が、 今では世界を救うために こんな所に立ってるんですから。▼ ・・・と言いつつも、 世界を救おうだなんて 全く考えていませんけどね。▼ 正直言って、ぼくには 『新しい世界』とやらを 積極的に反対する理由も ないのですが、▼ その未来を素直に受け入れるのは もっとイヤ・・・ これが戦う理由でしょうか。▼ それでは行きましょう。 ま、なんとかなりますよ。▼ |
【オルフェウス】 これが『精神の海』? どこからどう見ても ただの小さな町ですよね。▼ でも、どこか懐かしい 町並みだなあ・・・▼ 【オルフェウス】 紫色の壁? それ何ですか?▼ 石畳があって、崩れかけた 城壁があって・・・▼ この町並は・・・ そうか、ぼくの生まれた港町だ。▼ なるほど、2人の見ている 風景が違うんですね。▼ で、君は不気味な紫色の壁? たかが幻といえども 君の性格の悪さがにじみ出てますね。▼ ま、とにかく進みましょうか。 見えてるものが違うくらいで いちいち騒いでては 神サマの相手などとても出来ません。▼ ってなわけで、早速行きましょう。▼ Into The Soul Mission complete 【オルフェウス】 さてと、やっと一段落つきましたね。▼ どころで、その紫の壁っていうのは ぼくが今いる町と同じような 形をしているんでしょうか・・・▼ さっきからずっと 不思議だったんですよ。▼ どうして見える景色は違うのに、 何の違和感もなく 一緒に行動出来ているのか・・・▼ これもやっぱり 精神世界と物質世界の融合や、 『新しい世界』が近づいている事と 何か関係があるのでしょうか・・・▼ ま、どうでもいいと言えば どうでもいいコトなんですけど、 とりあえず1度町に戻りませんか?▼ あの先生に聞けば 何か分かるかもしれませんよ。▼ |
【クムラン】 あっ、すみません。 考え事をしていて 気付きませんでした。▼ ええ、ちょっとアノイア教の事を 考えていたのですが・・・▼ 【オルフェウス】 神サマがどうかしたんですか?▼ 【クムラン】 私は今まで、アノイア教が 人々の心によきにつけ悪しきにつけ 強く影響を与えているために、▼ 聖書に書かれてある理想の世界、 『新しい世界』が現実のものに なろうとしているのだと 考えていました。▼ でも、ふと思ったのです。 もしアノイア教の存在自体が この計画の一部だとしたら・・・▼ 【オルフェウス】 計画・・・?▼ 【クムラン】 アノイア教成立以前、 世界には数多くの宗教が 存在していました。▼ 民族ごとに信仰されている 神は異なり、▼ 文化や慣習や価値観も 国ごと、民族ごとに 大きく異なっていました。▼ もちろん、それが原因で、 民族間の対立や戦争、 根深い偏見が生まれることも 珍しくありませんでした・・・▼ しかし、アノイア教会は、 神の教えも、価値ある生き方も、 真理もこの世にただ1つという 絶対的な教えによって、▼ 諸民族の多様な価値観を 1つにまとめようとしました。▼ その結果、多くの土着の神々と一緒に その土地固有の様々な価値観や文化が この世界から消え去りました。▼ そして現在、アノイア教の影響力は 単なる信仰の分野から、 政治や文化や慣習、▼ そして人々の無意識の奥底にまで 影響を與えるようになっています。▼ その結果が『新しい世界』・・・ 私はそう思っていましたが、 こうも考えられないでしょうか・・・▼ 『新しい世界』は『結果』ではなく、 『目的』ではないのか・・・▼ つまり、世界中の人間に、 『精神世界と物質世界の融合』という 1つの理想を抱かせるために、▼ アノイア教が生まれたのでは ないか・・・▼ 【オルフェウス】 成る程・・・ なんとなく分かりました。▼ 【クムラン】 もちろんこれはまだ假説ですので、 明確な根拠などはありません。▼ ですが、アノイア教の成立が すべて仕組まれていたものなら、▼ 今回の一連の出来事についての 聖書の不自然な描写も、 すべて説明出来るのです。▼ ・BACK ・CONTINUE |
・INDEX |