持續了千年歲月的和平時代已成昨日雲煙,這是被後代歷史學家稱做「黃昏時代」的揭幕期‧‧‧




精神の道
"Via Dolorosa"

Mission complete




【シャルン】
こ、ここは・・・?

えっ・・・
に、兄さん!?

【シャルンの兄】
また喧嘩をしたのか、シャルン。

5人の男の子相手に勝ったのか?
シャルンは強いな。

でも、我慢するのも強さだぞ。
馬鹿にされたっていいじゃないか。

喧嘩に勝つだけが強さじゃない。
弱い人を守るのも、
我慢して戦いを避けるのも強さだ。

自分のことなら
いくらでも我慢は出来るはずだよ。

その代わり、
シャルンの友達が馬鹿にされたり
危険な目にあった時は
本気で怒ればいい。

わかるよな、
兄ちゃんの言ってること。

よし。
もうじき夕食だから、
早く着替えてこい。
大丈夫、父さんには言わないよ。

【シャルン】
兄さん・・・

これは夢なの・・・?
どうして兄さんが・・・

【シャルンの兄】
親父、
明日の夜中にここを出るよ。

いや、
シャルンには言わないつもりだ。

俺が祝ってやれる最後の
誕生日になるかもしれないんだ、
なるべく明るい思い出を
残してやりたい。

親父、今までありがとう。
シャルンを頼むよ。

【シャルンの兄】
違う違う、妹からさ。

ゲーリング、今何て言った?

その侮辱の言叶が
俺の妹に対するものなら、
たとえお前でも許さないぜ。

妹が2歳の時にお袋は死んだ。
俺は11歳だったから
一応はお袋の顔を覚えているが、
あいつには母親の記憶がない。

それに、あいつはまだ12歳だ。
優しくしてやれる人間が
本当は必要なんだ。

とは言っても、
毎月返事を書いてやるくらいしか
今の俺には出来ないがな。

【シャルン】
兄さん・・・

【シャルンの兄】
止まれ、ゲーリング。
嫌な予感がする。

ジェイド、
バルデスさんとクムランさんを
呼んできてくれ。

ああ、頼む。

何だ、この違和感は・・・

ここには何度も来たはずだが、
こんな感覚は初めてだ・・・
この先の部屋か・・・?

何だ、あの紫色の剣は・・・

【シャルン】
兄さん、引き返して!!
兄さんっ!!

【シャルンの兄】
力が・・・入らない・・・

【シャルン】
兄さん!!!!

そんな・・・
兄さんが凶戦士になってたなんて・・・
そんなの聞いてないよ!!

どうして・・・
どうしてこんなもの
あたしに見せるの!?

【聖者アヴァダイル】
兄を救いたくはないか?

【シャルン】
えっ・・・

【聖者バルカイル】
『新しい世界』には、
時間も空間も存在しない・・・

個人を分ける境界もなく、
人々を苦しめる病気や死もない・・・

【聖者アヴァダイル】
君がやり直したいと思えば、
好きな時から自由に
やり直すことが出来る。

そう、君の愛する兄と
また会うことが出来る。

【シャルン】
だ、黙って!!
その手には乗らない!
あたし、騙されない!!

【聖者アヴァダイル】
肉体を失うのが怖いのか?
肉体など魂を縛りつける鎖だ。

その鎖を断ち切ることによって、
はじめて人は
死や老いの恐怖に縛られない
真の自由を得ることが出来る。

【シャルン】
黙って!!

【聖者アヴァダイル】
何故否定する?
君は誰よりも『新しい世界』の
到来を望んでいるのに。

【シャルン】
望んでなんかいないわ!
あたしは○○と
一緒に戦うって決めたの!

【○○の虚像(明)】
本当の僕は君が思ってるような
人間じゃない。

【○○の虚像(暗)】
誰がお前のような
退屈な女に心を開くかよ。

【シャルン】
そんな言葉、
○○が言うはずない!

【シャルンの虚像(明)】
嘘つき。
本当は不安なくせに。

【シャルン】
だ、誰!?

【シャルンの虚像(明)】
あたしはあなたよ。
抑圧され続けてきた
あなたの本当の姿よ。

【シャルンの虚像(暗)】
正直に言えば?
本当はあなたのことなんて
信じていないって。

【シャルン】
だ、黙って!!

【シャルンの虚像(明)】
兄さんの復讐が
したいだけなんでしょ?

でも、自分の力に
自信がなくなってきたから、
○○を利用した・・・

全ての魔物を
○○が殺し尽くした時、
あなたは次に誰を殺すのかしら?

【シャルン】
そんなことない!
あたしは・・・

【シャルンの虚像(暗)】
それに、
本当は人を信じるのが怖いんでしょ?

信じていた兄さんに
裏切られたから。

【シャルン】
兄さんがあたしを
裏切ったことなんて1度もない!

【シャルンの虚像(明)】
10歳の誕生日の夜、
兄さんはあたしに何も告げずに
旅立っていった・・・

【シャルンの虚像(暗)】
そして、必ず帰るっていう約束を
兄さんは守らなかった・・・

【シャルンの虚像(明)】
あなたは裏切られたって
思ったはずよ。
あたしはあなただからよく覚えてる。

そしく、もう2度と
裏切られたくないって・・・

【シャルン】
だからなんなのよ!
もう黙って!!

【聖者ハンリアル】
あなたはもうわかってるはず。
この世界に本当の安らぎなんて
あるはずのないことを。

でも、『新しい世界』では
みんなが分かり合える。
人を包む殻がなくなり、
1つになれる・・・

【聖者ウェルカイル】
『新しい世界』では、
愛する兄とまた会える。

そして、みんなと心の底から
理解し合える。

さあ、願うんだ。
『新しい世界』の到来を!

【シャルン】
聞きたくない!!

【シャルンの兄】
シャルン・・・
大きくなったな。

あの時は本当にすまなかった。
でも、シャルンのおかげで
またやり直せるんだ。

シャルン、
一緒にガスニッツに戻ろう。

【シャルン】
に・・・兄さん・・・

きゃぁぁぁぁ!!

【聖者アヴァダイル】
預言者よ、目覚めよ!
『新しい世界』の扉を開け!!

【聖者アヴァダイル】
長かった・・・
1万年も待った・・・

【聖者バルカイル】
これでようやく真の永遠が・・・
真の安らぎが手に入る・・・

【シャルン】
そ、そんな・・・
あ、あたしのせいでこの世界が
なくなっちゃうなんて・・・

【聖者バルカイル】
『新しい世界』の声を聞き、
『始原の地』への扉を開く者、
それが第二の預言者・・・

汝はその預言者になったのだ。
何を悲嘆する?

【聖者ウェルカイル】
聞こえてこないか?
『新しい世界』の胎動が、
人々の歓喜の声が!

【シャルン】
○○!
あたしを殺して!!

【シャルン】
違うの!
どうすれば悪魔になれるか
わかったんの!

あたしを殺せばいい!
預言者を殺せば悪魔になれるのよ!

【聖者アヴァダイル】
正解だ。
神と戦う資格を得るためには

聖書にかかれてある通りに
預言者を殺さなければならない。

【シャルン】
○○になら
殺されても構わない!
だから!!早く!!

【聖者ウェルカイル】
だが、『始原の地』への扉が
完全に開き終わるまで、
それを許すわけにはいかない。

【シャルン】
○○!!

【聖者ウェルカイル】
殺しはしない。

○○君には
『始原の地』への扉が開いた後に、
『新しい世界』への呼び水となる
役目があるのだから。

くっ、誰だ!?

【不死者ファトゥム】
やはり届かぬか・・・

【聖者ウェルカイル】
な、何故ここに!?

【聖者バルカイル】
うろたえるな、ウェルカイル。
奴は魂を持たぬ人形・・・
どう足掻こうが悪魔にはなれぬ。

【不死者ファトゥム】
余裕だな。
もう神になったつもりか?

○○、この槍を持て!
これで奴の心臓を貫け!

【聖者アヴァダイル】
残念だが
まだ預言者は殺させない。

世界を紡ぐ者は我々であって
預言者も、そして悪魔も
そのための道具に過ぎないのだから。

【聖者ウェルカイル】
残念だったね。
でも、預定外の存在は
今ここで排除させてもらうよ。

【不死者ファトゥム】
うぐっ!!

や、槍を!!

【シャルン】
○○、
あたし、あなたを信じてる・・・!!
だからっ!!!

【聖者バルカイル】
何故立ち上がる?
汝は困難を共に乗り越えてきた仲間を
自らの手で殺すというのか!?

【シャルン】
○○、お願い!!
あたしを殺して!!


・そんなこと出来ない!!
・シャルン、お前のことは忘れない!




・そんなこと出来ない!!

○○を好きになって
本当によかった・・・

あたしも死ぬのは怖いよ・・・
でも、あたしは、
○○と出逢えたこの世界が
好きだから・・・

だから・・・お願い・・・


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・CONTINUE



・シャルン、お前のことは忘れない!



・BACK
・CONTINUE



【不死者ファトゥム】
頼む・・・

【シャルン】
ありがとう、○○・・・

【聖者バルカイル】
そ、そんな馬鹿な!!

何故・・・
何故こんなに容易く
預言者の結界が・・・

【クムラン】
これが人の力ですよ。

【聖者ウェルカイル】
ば、馬鹿な!!
第二の預言者の死は
まだ先のはず・・・

【クムラン】
あなた方の信じる運命よりも、
仲間を思う心の方が強かった・・・

使い古された言い回しですが、
そう答えるほかありません。

【聖者バルカイル】
そんな馬鹿な・・・

【クムラン】
神や伝説を否定すること、
それが私の導き出した答です。

あなた方の神も正義も真実も
もう私達には必要ありません。

【聖者アヴァダイル】
・・・・・・

【クムラン】
アノイア教を創り、
人々に1つの普遍的な価値観を
植え付けたのも、

世界中の人々に
永遠の命という夢を見せたのも、

すべては『新しい世界』という名の
幻想を人類に持たせるため・・・

【聖者バルカイル】
幻想・・・だと?

【クムラン】
人類共通の理想が存在することが
悪いことだとは思いません。

ですが、その幻想に縛られ
個人個人の自由が無くなっては
その理想もただの悪弊となります。

まして、その実現のために人の命を
簡単に与えたり奪うなど・・・
私達はあなた方を断じて認めません!

【聖者バルカイル】
言いたいことはそれだけか、
神に仇なす者共め!

【聖者アヴァダイル】
約束通り神と戦わせてやろう。
来るがいい、『始原の地』へ。

【聖者バルカイル】
馬鹿な!
光はまだ消えたわけではない。
行かせるべきではない!

【聖者アヴァダイル】
勿論『新しい世界』の到来を
諦めたわけではない。

だが、確かめたくなったのだ。
彼らの言う真実を。

それに、その者にはその資格がある。

【聖者バルカイル】
だが・・・

【聖者アヴァダイル】
下がれ、バルカイル。

我々の真実はこの門の向こうにある。
来るがいい、若者よ。




【毒術師サディーヤ】
・・・!!!

【クムラン】
ティアラさん、
彼らをお願いします。

【司祭ティアラ】
は、はい!




【クムラン】
よく頑張りましたね、
○○さん。

【シャルン】
○○!!

あたし、生きてるよ!

でも、自分でもどうして
生きてるのか
わからないんだけど・・・

【クムラン】
シャルンさんには
仮死状態になってもらいました。

聖書の文面からこうなる事を察知し、
刺さった瞬間に凍結魔法が
局所的に作動する槍を、
ガイウスさんと共同で造ったのです。

彼らを騙せるかどうかは
賭けでしたが・・・

【シャルン】
ってことは・・・
あたし達もクムランさんに
騙されてたの?

【クムラン】
すみませんでした、
シャルンさん、○○さん。
お伝えする時間がなくて・・・

【シャルン】
いいんです、別に。
そのおかげで今こうして
生きてられるんだから。

あんなこと言った後だから、
○○の顔見るのは
ちょっと恥ずかしいけどね。

あれ、そういえば
ファトゥムさんは・・・?

【司祭ティアラ】
ファトゥムさんは
サディーヤさんと一緒に地上に・・・
でも・・・

【クムラン】
体の傷は治っているのですが、
意識が戻らないのです。

ファトゥムさんの望んでいた
永遠の眠り、
それがこのような形で
訪れるなんて・・・

途中でファトゥムさんと
はぐれてしまったことを
後悔しています。

【レイア】
そうだったのか・・・

【クムラン】
急ぎましょう!
扉が閉じてしまいます!!


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