"Via Dolorosa" Mission complete 【シャルン】 こ、ここは・・・?▼ えっ・・・ に、兄さん!?▼ 【シャルンの兄】 また喧嘩をしたのか、シャルン。▼ 5人の男の子相手に勝ったのか? シャルンは強いな。▼ でも、我慢するのも強さだぞ。 馬鹿にされたっていいじゃないか。▼ 喧嘩に勝つだけが強さじゃない。 弱い人を守るのも、 我慢して戦いを避けるのも強さだ。▼ 自分のことなら いくらでも我慢は出来るはずだよ。▼ その代わり、 シャルンの友達が馬鹿にされたり 危険な目にあった時は 本気で怒ればいい。▼ わかるよな、 兄ちゃんの言ってること。▼ よし。 もうじき夕食だから、 早く着替えてこい。 大丈夫、父さんには言わないよ。▼ 【シャルン】 兄さん・・・▼ これは夢なの・・・? どうして兄さんが・・・▼ 【シャルンの兄】 親父、 明日の夜中にここを出るよ。▼ いや、 シャルンには言わないつもりだ。▼ 俺が祝ってやれる最後の 誕生日になるかもしれないんだ、 なるべく明るい思い出を 残してやりたい。▼ 親父、今までありがとう。 シャルンを頼むよ。▼ 【シャルンの兄】 違う違う、妹からさ。▼ ゲーリング、今何て言った?▼ その侮辱の言叶が 俺の妹に対するものなら、 たとえお前でも許さないぜ。▼ 妹が2歳の時にお袋は死んだ。 俺は11歳だったから 一応はお袋の顔を覚えているが、 あいつには母親の記憶がない。▼ それに、あいつはまだ12歳だ。 優しくしてやれる人間が 本当は必要なんだ。▼ とは言っても、 毎月返事を書いてやるくらいしか 今の俺には出来ないがな。▼ 【シャルン】 兄さん・・・▼ 【シャルンの兄】 止まれ、ゲーリング。 嫌な予感がする。▼ ジェイド、 バルデスさんとクムランさんを 呼んできてくれ。▼ ああ、頼む。▼ 何だ、この違和感は・・・▼ ここには何度も来たはずだが、 こんな感覚は初めてだ・・・ この先の部屋か・・・?▼ 何だ、あの紫色の剣は・・・▼ 【シャルン】 兄さん、引き返して!! 兄さんっ!!▼ 【シャルンの兄】 力が・・・入らない・・・▼ 【シャルン】 兄さん!!!!▼ そんな・・・ 兄さんが凶戦士になってたなんて・・・ そんなの聞いてないよ!!▼ どうして・・・ どうしてこんなもの あたしに見せるの!?▼ 【聖者アヴァダイル】 兄を救いたくはないか?▼ 【シャルン】 えっ・・・▼ 【聖者バルカイル】 『新しい世界』には、 時間も空間も存在しない・・・▼ 個人を分ける境界もなく、 人々を苦しめる病気や死もない・・・▼ 【聖者アヴァダイル】 君がやり直したいと思えば、 好きな時から自由に やり直すことが出来る。▼ そう、君の愛する兄と また会うことが出来る。▼ 【シャルン】 だ、黙って!! その手には乗らない! あたし、騙されない!!▼ 【聖者アヴァダイル】 肉体を失うのが怖いのか? 肉体など魂を縛りつける鎖だ。▼ その鎖を断ち切ることによって、 はじめて人は 死や老いの恐怖に縛られない 真の自由を得ることが出来る。▼ 【シャルン】 黙って!!▼ 【聖者アヴァダイル】 何故否定する? 君は誰よりも『新しい世界』の 到来を望んでいるのに。▼ 【シャルン】 望んでなんかいないわ! あたしは○○と 一緒に戦うって決めたの!▼ 【○○の虚像(明)】 本当の僕は君が思ってるような 人間じゃない。▼ 【○○の虚像(暗)】 誰がお前のような 退屈な女に心を開くかよ。 【シャルン】 そんな言葉、 ○○が言うはずない!▼ 【シャルンの虚像(明)】 嘘つき。 本当は不安なくせに。▼ 【シャルン】 だ、誰!?▼ 【シャルンの虚像(明)】 あたしはあなたよ。 抑圧され続けてきた あなたの本当の姿よ。▼ 【シャルンの虚像(暗)】 正直に言えば? 本当はあなたのことなんて 信じていないって。▼ 【シャルン】 だ、黙って!!▼ 【シャルンの虚像(明)】 兄さんの復讐が したいだけなんでしょ?▼ でも、自分の力に 自信がなくなってきたから、 ○○を利用した・・・▼ 全ての魔物を ○○が殺し尽くした時、 あなたは次に誰を殺すのかしら?▼ 【シャルン】 そんなことない! あたしは・・・▼ 【シャルンの虚像(暗)】 それに、 本当は人を信じるのが怖いんでしょ?▼ 信じていた兄さんに 裏切られたから。▼ 【シャルン】 兄さんがあたしを 裏切ったことなんて1度もない!▼ 【シャルンの虚像(明)】 10歳の誕生日の夜、 兄さんはあたしに何も告げずに 旅立っていった・・・▼ 【シャルンの虚像(暗)】 そして、必ず帰るっていう約束を 兄さんは守らなかった・・・▼ 【シャルンの虚像(明)】 あなたは裏切られたって 思ったはずよ。 あたしはあなただからよく覚えてる。▼ そしく、もう2度と 裏切られたくないって・・・▼ 【シャルン】 だからなんなのよ! もう黙って!!▼ 【聖者ハンリアル】 あなたはもうわかってるはず。 この世界に本当の安らぎなんて あるはずのないことを。▼ でも、『新しい世界』では みんなが分かり合える。 人を包む殻がなくなり、 1つになれる・・・▼ 【聖者ウェルカイル】 『新しい世界』では、 愛する兄とまた会える。▼ そして、みんなと心の底から 理解し合える。▼ さあ、願うんだ。 『新しい世界』の到来を!▼ 【シャルン】 聞きたくない!!▼ 【シャルンの兄】 シャルン・・・ 大きくなったな。▼ あの時は本当にすまなかった。 でも、シャルンのおかげで またやり直せるんだ。▼ シャルン、 一緒にガスニッツに戻ろう。▼ 【シャルン】 に・・・兄さん・・・▼ きゃぁぁぁぁ!!▼ 【聖者アヴァダイル】 預言者よ、目覚めよ! 『新しい世界』の扉を開け!!▼ 【聖者アヴァダイル】 長かった・・・ 1万年も待った・・・▼ 【聖者バルカイル】 これでようやく真の永遠が・・・ 真の安らぎが手に入る・・・▼ 【シャルン】 そ、そんな・・・ あ、あたしのせいでこの世界が なくなっちゃうなんて・・・▼ 【聖者バルカイル】 『新しい世界』の声を聞き、 『始原の地』への扉を開く者、 それが第二の預言者・・・▼ 汝はその預言者になったのだ。 何を悲嘆する?▼ 【聖者ウェルカイル】 聞こえてこないか? 『新しい世界』の胎動が、 人々の歓喜の声が!▼ 【シャルン】 ○○! あたしを殺して!!▼ 【シャルン】 違うの! どうすれば悪魔になれるか わかったんの!▼ あたしを殺せばいい! 預言者を殺せば悪魔になれるのよ!▼ 【聖者アヴァダイル】 正解だ。 神と戦う資格を得るためには▼ 聖書にかかれてある通りに 預言者を殺さなければならない。▼ 【シャルン】 ○○になら 殺されても構わない! だから!!早く!!▼ 【聖者ウェルカイル】 だが、『始原の地』への扉が 完全に開き終わるまで、 それを許すわけにはいかない。▼ 【シャルン】 ○○!!▼ 【聖者ウェルカイル】 殺しはしない。▼ ○○君には 『始原の地』への扉が開いた後に、 『新しい世界』への呼び水となる 役目があるのだから。▼ くっ、誰だ!?▼ 【不死者ファトゥム】 やはり届かぬか・・・▼ 【聖者ウェルカイル】 な、何故ここに!?▼ 【聖者バルカイル】 うろたえるな、ウェルカイル。 奴は魂を持たぬ人形・・・ どう足掻こうが悪魔にはなれぬ。▼ 【不死者ファトゥム】 余裕だな。 もう神になったつもりか?▼ ○○、この槍を持て! これで奴の心臓を貫け!▼ 【聖者アヴァダイル】 残念だが まだ預言者は殺させない。▼ 世界を紡ぐ者は我々であって 預言者も、そして悪魔も そのための道具に過ぎないのだから。▼ 【聖者ウェルカイル】 残念だったね。 でも、預定外の存在は 今ここで排除させてもらうよ。▼ 【不死者ファトゥム】 うぐっ!!▼ や、槍を!!▼ 【シャルン】 ○○、 あたし、あなたを信じてる・・・!! だからっ!!!▼ 【聖者バルカイル】 何故立ち上がる? 汝は困難を共に乗り越えてきた仲間を 自らの手で殺すというのか!?▼ 【シャルン】 ○○、お願い!! あたしを殺して!!▼ ・そんなこと出来ない!! ・シャルン、お前のことは忘れない! |
・そんなこと出来ない!!
○○を好きになって 本当によかった・・・▼ あたしも死ぬのは怖いよ・・・ でも、あたしは、 ○○と出逢えたこの世界が 好きだから・・・▼ だから・・・お願い・・・▼ ・BACK ・CONTINUE |
・シャルン、お前のことは忘れない!
・BACK ・CONTINUE |
【不死者ファトゥム】 頼む・・・▼ 【シャルン】 ありがとう、○○・・・▼ 【聖者バルカイル】 そ、そんな馬鹿な!!▼ 何故・・・ 何故こんなに容易く 預言者の結界が・・・▼ 【クムラン】 これが人の力ですよ。▼ 【聖者ウェルカイル】 ば、馬鹿な!! 第二の預言者の死は まだ先のはず・・・▼ 【クムラン】 あなた方の信じる運命よりも、 仲間を思う心の方が強かった・・・▼ 使い古された言い回しですが、 そう答えるほかありません。▼ 【聖者バルカイル】 そんな馬鹿な・・・▼ 【クムラン】 神や伝説を否定すること、 それが私の導き出した答です。▼ あなた方の神も正義も真実も もう私達には必要ありません。▼ 【聖者アヴァダイル】 ・・・・・・▼ 【クムラン】 アノイア教を創り、 人々に1つの普遍的な価値観を 植え付けたのも、▼ 世界中の人々に 永遠の命という夢を見せたのも、▼ すべては『新しい世界』という名の 幻想を人類に持たせるため・・・▼ 【聖者バルカイル】 幻想・・・だと?▼ 【クムラン】 人類共通の理想が存在することが 悪いことだとは思いません。▼ ですが、その幻想に縛られ 個人個人の自由が無くなっては その理想もただの悪弊となります。▼ まして、その実現のために人の命を 簡単に与えたり奪うなど・・・ 私達はあなた方を断じて認めません!▼ 【聖者バルカイル】 言いたいことはそれだけか、 神に仇なす者共め!▼ 【聖者アヴァダイル】 約束通り神と戦わせてやろう。 来るがいい、『始原の地』へ。▼ 【聖者バルカイル】 馬鹿な! 光はまだ消えたわけではない。 行かせるべきではない!▼ 【聖者アヴァダイル】 勿論『新しい世界』の到来を 諦めたわけではない。▼ だが、確かめたくなったのだ。 彼らの言う真実を。▼ それに、その者にはその資格がある。▼ 【聖者バルカイル】 だが・・・▼ 【聖者アヴァダイル】 下がれ、バルカイル。▼ 我々の真実はこの門の向こうにある。 来るがいい、若者よ。▼ 【毒術師サディーヤ】 ・・・!!!▼ 【クムラン】 ティアラさん、 彼らをお願いします。▼ 【司祭ティアラ】 は、はい!▼ 【クムラン】 よく頑張りましたね、 ○○さん。▼ 【シャルン】 ○○!!▼ あたし、生きてるよ!▼ でも、自分でもどうして 生きてるのか わからないんだけど・・・▼ 【クムラン】 シャルンさんには 仮死状態になってもらいました。▼ 聖書の文面からこうなる事を察知し、 刺さった瞬間に凍結魔法が 局所的に作動する槍を、 ガイウスさんと共同で造ったのです。▼ 彼らを騙せるかどうかは 賭けでしたが・・・▼ 【シャルン】 ってことは・・・ あたし達もクムランさんに 騙されてたの?▼ 【クムラン】 すみませんでした、 シャルンさん、○○さん。 お伝えする時間がなくて・・・▼ 【シャルン】 いいんです、別に。 そのおかげで今こうして 生きてられるんだから。▼ あんなこと言った後だから、 ○○の顔見るのは ちょっと恥ずかしいけどね。▼ あれ、そういえば ファトゥムさんは・・・?▼ 【司祭ティアラ】 ファトゥムさんは サディーヤさんと一緒に地上に・・・ でも・・・▼ 【クムラン】 体の傷は治っているのですが、 意識が戻らないのです。▼ ファトゥムさんの望んでいた 永遠の眠り、 それがこのような形で 訪れるなんて・・・▼ 途中でファトゥムさんと はぐれてしまったことを 後悔しています。▼ 【レイア】 そうだったのか・・・▼ 【クムラン】 急ぎましょう! 扉が閉じてしまいます!!▼ ・BACK ・CONTINUE |
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