"Via Dolorosa" Mission complete 【ディアス】 ここは・・・▼ ・・・?!▼ 【初老の男】 ディアスとは其方のことか?▼ 今日から其方は ジェオルジウスと名乗れ。 そしてサン・タンジェロ城に 入ってもらう。▼ 覇気のない顔立ちよのう・・・▼ まあいい、あの城に2年もいれば 惰弱な心など消え失せよう。▼ 父のために働け。 働き次第では、枢機卿の座さえも 掴むことが出来るぞ。▼ 遊女に子供がいては 商売もしにくかろう。 神の慈悲と思え。▼ 其方の息子ディアスは死んだ。 其方も分かっておるとは思うが、 2度と息子に会うことはならぬ。 このことを口外することも禁ずる。▼ 賢い女よ。▼ 【少年】 悪いな、ジェオルジウス。 お前は少し頭が切れすぎた。 目障りだから死んでもらう。▼ なに意外そうな顔をしてる? 教皇庁の中では 他人を信じるなって言ったはずだ。▼ 特に、俺達兄弟の間なんて 赤の他人より信用出来ない。 あの女好きの親父がそこら中に 子供をつくったおかげでな。▼ みんな必死なんだよ。 3番目の兄貴みたいに、 親父に認められて 枢機卿になれたなら、▼ アスロイトの四公爵に匹敵する 富が手に入るんだからな。▼ 助ける呼んでも無駄だ。 ライバルが1人減るんだ、 誰も助けになどこない。▼ ニコラウスとアントニウスか? 奴等もこのことは知っている。 お前は奴等に裏切られたんだよ。▼ 【ディアス】 くだらん昔話だ・・・▼ 【聖者アヴァダイル】 この虚構に満ちた世界を消し去り、 新たな世界を創りたいとは 思わないか?▼ 【ディアス】 ・・・?▼ 【聖者バルカイル】 『新しい世界』には、 時間も空間も存在しない・・・▼ 個人を分ける境界もなく、 人々を苦しめる病気や死もない・・・▼ 【聖者アヴァダイル】 母に捨てられることもない。 兄達に裏切られる事もない。▼ 『新しい世界』の到来と共に 君が憎む全ての忌まわしい過去が 取り除かれる。▼ 【ディアス】 それを言いたいが為に あんな昔話を見せたのか? 趣味の悪い演出だな。▼ だが生憎だったな、 『新しい世界』などに興味はない。 いや、むしろその逆だ。▼ 【聖者アヴァダイル】 肉体を失うのが怖いのか? 肉体など魂を縛りつける鎖だ。▼ その鎖を断ち切ることによって、 はじめて人は 死や老いの恐怖に縛られない 真の自由を得ることが出来る。▼ 【ディアス】 それは確かに一面の真理だろう。 だが、死も争いもないその世界で 人間は一体何をするのだ?▼ 争いがなければ文明の発展はない。 死の恐怖がなければ 種としての進化はない。▼ それに、万人にとっての 普遍的な理想など この世には存在せぬ。▼ 特定の人間にとって理想であっても、 他の人間にとって それが地獄となることも 珍しくはないのだからな。▼ 仮に、個人を分ける境界が 完全に無くなったとして、 貴様等はその世界に 一体どんな理想を残すつもりだ?▼ 【聖者アヴァダイル】 何も心配することはない。 全ての人間にとっての理想が 存在するのが『新しい世界』だ。▼ 君の渇いた心を母の愛で癒すことも、 君の心を支配する復讐心も、 全て満たすことが出来るのだ。▼ 【ディアス】 な、何の事を言っている・・・▼ 【ディアスの虚像(明)】 正直になればどうだ? 貴様は誰よりも『新しい世界』の 到来を望んでいるのだろう?▼ 誰よりも愛に飢えているのだろう?▼ 【ディアス】 そ、そのような感情など・・・▼ 【ディアスの虚像(暗)】 強がっても無駄だ。▼ 我々には貴様の焦りも 手に取るように分かる。 なぜなら、 我々は貴様自身なのだからな。▼ 【ディアスの虚像(明)】 隠しても無駄だ・・・ 我々は抑圧され続けてきた 貴様の本当の姿なのだからな。▼ 【ディアス】 ・・・!?▼ 【ディアスの虚像(明)】 これは貴様の心の中の風景だ。 貴様の心の渇きだ。▼ 【ディアスの虚像(暗)】 貴様が毎晩見る夢だ。 決して満たされない願望だ。▼ 【ディアス】 な、何を・・・▼ 【ディアスの虚像(明)】 哀れな男だな。 冷徹な男を演じつつ、空想の母に 想いを寄せているとは・・・▼ 【ディアスの虚像(暗)】 何故ディアスと名乗る? 偽名など幾らでもあるだろう?▼ 【ディアスの虚像(明)】 他人との関れりを避けるのは 裏切られるのが怖いからだろ?▼ 【ディアス】 だ、黙れ!!▼ 【聖者ハンリアル】 あなたはもうわかってるはず。 この世界に本当の安らぎなんて あるはずのないことを。▼ でも、『新しい世界』では みんなが分かり合える。 人を包む殻がなくなり、 1つになれる・・・▼ 【聖者ウェルカイル】 『新しい世界』では、 誰にも裏切られない。▼ そして、みんなと心の底から 理解し合える。▼ さあ、願うんだ。 『新しい世界』の到来を!▼ 【ディアス】 黙れ! 聞く気はない!▼ 消えろ! 息子を金で売った女が今更・・・▼ 消えろ・・・消えてくれ・・・!!▼ うっ・・・うぐっ!!▼ 【聖者アヴァダイル】 預言者よ、目覚めよ! 『新しい世界』の扉を開け!!▼ 【聖者アヴァダイル】 長かった・・・ 1万年も待った・・・▼ 【聖者バルカイル】 これでようやく 真の永遠が・・・ 真の安らぎが手に入る・・・▼ 【ディアス】 ば、馬鹿な・・・▼ 【聖者バルカイル】 『新しい世界』の声を聞き、 『始原の地』への扉を開く者、 それが第二の預言者・・・▼ 汝はその預言者になったのだ。 何を悲嘆する?▼ 【聖者ウェルカイル】 聞こえてこないか? 『新しい世界』の胎動が、 人々の歓喜の声が!▼ 【ディアス】 ○○! 俺を殺せ!!▼ 【ディアス】 単純な答えだ! 預言者を殺せば悪魔になれる!▼ 【聖者アヴァダイル】 正解だ。 神と戦う資格を得るためには▼ 聖書にかかれてある通りに 預言者を殺さなければならない。▼ 【ディアス】 死は覚悟している・・・ だから早く!▼ 【聖者ウェルカイル】 だが、『始原の地』への扉が 完全に開き終わるまで、 それを許すわけにはいかない。▼ 【ディアス】 ・・・!!▼ 【聖者ウェルカイル】 殺しはしない。▼ ○○君には 『始原の地』への扉が開いた後に、 『新しい世界』への呼び水となる 役目があるのだから。▼ くっ、誰だ!?▼ 【不死者ファトゥム】 やはり届かぬか・・・▼ 【聖者ウェルカイル】 な、何故ここに!?▼ 【聖者バルカイル】 うろたえるな、ウェルカイル。 奴は魂を持たぬ人形・・・ どう足掻こうが悪魔にはなれぬ。▼ 【不死者ファトゥム】 余裕だな。 もう神になったつもりか?▼ ○○、この槍を持て! これで奴の心臓を貫け!▼ 【聖者アヴァダイル】 残念だが まだ預言者は殺させない。▼ 世界を紡ぐ者は我々であって 預言者も、そして悪魔も そのための道具に過ぎないのだから。▼ 【聖者ウェルカイル】 残念だったね。 でも、預定外の存在は 今ここで排除させてもらうよ。▼ 【不死者ファトゥム】 うぐっ!!▼ や、槍を!!▼ 【ディアス】 ○○、殺せ!!▼ 【聖者バルカイル】 何故立ち上がる? 汝は困難を共に乗り越えてきた仲間を 自らの手で殺すというのか!?▼ ・そんなこと出来ない!! ・ディアス、あなたのことは忘れない! |
・そんなこと出来ない!!
【ディアス】 ○○・・・ 頼む・・・眠らせてくれ・・・▼ ・BACK ・CONTINUE |
・ディアス、あなたのことは忘れない!
・BACK ・CONTINUE |
【不死者ファトゥム】 頼む・・・▼ 【ディアス】 すまない、○○・・・▼ 【聖者バルカイル】 そ、そんな馬鹿な!!▼ 何故・・・ 何故こんなに容易く 預言者の結界が・・・▼ 【クムラン】 これが人の力ですよ。▼ 【聖者ウェルカイル】 ば、馬鹿な!! 第二の預言者の死は まだ先のはず・・・▼ 【クムラン】 あなた方の信じる運命よりも、 仲間を思う心の方が強かった・・・▼ 使い古された言い回しですが、 そう答えるほかありません。▼ 【聖者バルカイル】 そんな馬鹿な・・・▼ 【クムラン】 神や伝説を否定すること、 それが私の導き出した答です。▼ あなた方の神も正義も真実も もう私達には必要ありません。▼ 【聖者アヴァダイル】 ・・・・・・▼ 【クムラン】 アノイア教を創り、 人々に1つの普遍的な価値観を 植え付けたのも、▼ 世界中の人々に 永遠の命という夢を見せたのも、▼ すべては『新しい世界』という名の 幻想を人類に持たせるため・・・▼ 【聖者バルカイル】 幻想・・・だと?▼ 【クムラン】 人類共通の理想が存在することが 悪いことだとは思いません。▼ ですが、その幻想に縛られ 個人個人の自由が無くなっては その理想もただの悪弊となります。▼ まして、その実現のために人の命を 簡単に与えたり奪うなど・・・ 私達はあなた方を断じて認めません!▼ 【聖者バルカイル】 言いたいことはそれだけか、 神に仇なす者共め!▼ 【聖者アヴァダイル】 約束通り神と戦わせてやろう。 来るがいい、『始原の地』へ。▼ 【聖者バルカイル】 馬鹿な! 光はまだ消えたわけではない。 行かせるべきではない!▼ 【聖者アヴァダイル】 勿論『新しい世界』の到来を 諦めたわけではない。▼ だが、確かめたくなったのだ。 彼らの言う真実を。▼ それに、その者にはその資格がある。▼ 【聖者バルカイル】 だが・・・▼ 【聖者アヴァダイル】 下がれ、バルカイル。▼ 我々の真実はこの門の向こうにある。 来るがいい、若者よ。▼ 【毒術師サディーヤ】 ・・・!!!▼ 【クムラン】 ティアラさん、 彼らをお願いします。▼ 【司祭ティアラ】 は、はい!▼ 【クムラン】 よく頑張りましたね、 ○○さん。▼ 【ディアス】 残念だったな。 この通り生きている。▼ 我々はどうやらその男に 騙されていたようだな。▼ 【クムラン】 そ、そんな、 騙すつもりなんて・・・▼ ディアスさんには 仮死状態になってもらったのです。▼ 聖書の文面からこうなる事を察知し、 刺さった瞬間に凍結魔法が 局所的に作動する槍を、 ガイウスさんと共同で造ったのです。▼ もちろん、彼らを 騙せるかどうかは賭けでしたが・・・▼ 【ディアス】 ・・・屈辱だな。▼ 【クムラン】 す、すみませんでした、 ディアスさん、○○さん。 お伝えする時間がなかったのです。▼ 【ディアス】 そういえば不死者が見えぬが・・・?▼ 【司祭ティアラ】 ファトゥムさんなら サディーヤさんと一緒に地上に・・・ でも・・・▼ 【クムラン】 体の傷は治っているのですが、 意識が戻らないのです。▼ ファトゥムさんの望んでいた 永遠の眠り、 それがこのような形で 訪れるなんて・・・▼ 途中でファトゥムさんと はぐれてしまったことを 後悔しています。▼ 【クムラン】 急ぎましょう! 扉が閉じてしまいます!!▼ ・BACK ・CONTINUE |
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