持續了千年歲月的和平時代已成昨日雲煙,這是被後代歷史學家稱做「黃昏時代」的揭幕期‧‧‧




精神の道
"Via Dolorosa"

Mission complete




【ディアス】
ここは・・・

・・・?!

【初老の男】
ディアスとは其方のことか?

今日から其方は
ジェオルジウスと名乗れ。
そしてサン・タンジェロ城に
入ってもらう。

覇気のない顔立ちよのう・・・

まあいい、あの城に2年もいれば
惰弱な心など消え失せよう。

父のために働け。
働き次第では、枢機卿の座さえも
掴むことが出来るぞ。

遊女に子供がいては
商売もしにくかろう。
神の慈悲と思え。

其方の息子ディアスは死んだ。
其方も分かっておるとは思うが、
2度と息子に会うことはならぬ。
このことを口外することも禁ずる。

賢い女よ。

【少年】
悪いな、ジェオルジウス。
お前は少し頭が切れすぎた。
目障りだから死んでもらう。

なに意外そうな顔をしてる?
教皇庁の中では
他人を信じるなって言ったはずだ。

特に、俺達兄弟の間なんて
赤の他人より信用出来ない。
あの女好きの親父がそこら中に
子供をつくったおかげでな。

みんな必死なんだよ。
3番目の兄貴みたいに、
親父に認められて
枢機卿になれたなら、

アスロイトの四公爵に匹敵する
富が手に入るんだからな。

助ける呼んでも無駄だ。
ライバルが1人減るんだ、
誰も助けになどこない。

ニコラウスとアントニウスか?
奴等もこのことは知っている。
お前は奴等に裏切られたんだよ。

【ディアス】
くだらん昔話だ・・・

【聖者アヴァダイル】
この虚構に満ちた世界を消し去り、
新たな世界を創りたいとは
思わないか?

【ディアス】
・・・?

【聖者バルカイル】
『新しい世界』には、
時間も空間も存在しない・・・

個人を分ける境界もなく、
人々を苦しめる病気や死もない・・・

【聖者アヴァダイル】
母に捨てられることもない。
兄達に裏切られる事もない。

『新しい世界』の到来と共に
君が憎む全ての忌まわしい過去が
取り除かれる。

【ディアス】
それを言いたいが為に
あんな昔話を見せたのか?
趣味の悪い演出だな。

だが生憎だったな、
『新しい世界』などに興味はない。
いや、むしろその逆だ。

【聖者アヴァダイル】
肉体を失うのが怖いのか?
肉体など魂を縛りつける鎖だ。

その鎖を断ち切ることによって、
はじめて人は
死や老いの恐怖に縛られない
真の自由を得ることが出来る。

【ディアス】
それは確かに一面の真理だろう。
だが、死も争いもないその世界で
人間は一体何をするのだ?

争いがなければ文明の発展はない。
死の恐怖がなければ
種としての進化はない。

それに、万人にとっての
普遍的な理想など
この世には存在せぬ。

特定の人間にとって理想であっても、
他の人間にとって
それが地獄となることも
珍しくはないのだからな。

仮に、個人を分ける境界が
完全に無くなったとして、
貴様等はその世界に
一体どんな理想を残すつもりだ?

【聖者アヴァダイル】
何も心配することはない。
全ての人間にとっての理想が
存在するのが『新しい世界』だ。

君の渇いた心を母の愛で癒すことも、
君の心を支配する復讐心も、
全て満たすことが出来るのだ。

【ディアス】
な、何の事を言っている・・・

【ディアスの虚像(明)】
正直になればどうだ?
貴様は誰よりも『新しい世界』の
到来を望んでいるのだろう?

誰よりも愛に飢えているのだろう?

【ディアス】
そ、そのような感情など・・・

【ディアスの虚像(暗)】
強がっても無駄だ。

我々には貴様の焦りも
手に取るように分かる。
なぜなら、
我々は貴様自身なのだからな。

【ディアスの虚像(明)】
隠しても無駄だ・・・
我々は抑圧され続けてきた
貴様の本当の姿なのだからな。

【ディアス】
・・・!?

【ディアスの虚像(明)】
これは貴様の心の中の風景だ。
貴様の心の渇きだ。

【ディアスの虚像(暗)】
貴様が毎晩見る夢だ。
決して満たされない願望だ。

【ディアス】
な、何を・・・

【ディアスの虚像(明)】
哀れな男だな。
冷徹な男を演じつつ、空想の母に
想いを寄せているとは・・・

【ディアスの虚像(暗)】
何故ディアスと名乗る?
偽名など幾らでもあるだろう?

【ディアスの虚像(明)】
他人との関れりを避けるのは
裏切られるのが怖いからだろ?

【ディアス】
だ、黙れ!!

【聖者ハンリアル】
あなたはもうわかってるはず。
この世界に本当の安らぎなんて
あるはずのないことを。

でも、『新しい世界』では
みんなが分かり合える。
人を包む殻がなくなり、
1つになれる・・・

【聖者ウェルカイル】
『新しい世界』では、
誰にも裏切られない。

そして、みんなと心の底から
理解し合える。

さあ、願うんだ。
『新しい世界』の到来を!

【ディアス】
黙れ!
聞く気はない!

消えろ!
息子を金で売った女が今更・・・

消えろ・・・消えてくれ・・・!!

うっ・・・うぐっ!!

【聖者アヴァダイル】
預言者よ、目覚めよ!
『新しい世界』の扉を開け!!

【聖者アヴァダイル】
長かった・・・
1万年も待った・・・

【聖者バルカイル】
これでようやく
真の永遠が・・・
真の安らぎが手に入る・・・

【ディアス】
ば、馬鹿な・・・

【聖者バルカイル】
『新しい世界』の声を聞き、
『始原の地』への扉を開く者、
それが第二の預言者・・・

汝はその預言者になったのだ。
何を悲嘆する?

【聖者ウェルカイル】
聞こえてこないか?
『新しい世界』の胎動が、
人々の歓喜の声が!

【ディアス】
○○!
俺を殺せ!!

【ディアス】
単純な答えだ!
預言者を殺せば悪魔になれる!

【聖者アヴァダイル】
正解だ。
神と戦う資格を得るためには

聖書にかかれてある通りに
預言者を殺さなければならない。

【ディアス】
死は覚悟している・・・
だから早く!

【聖者ウェルカイル】
だが、『始原の地』への扉が
完全に開き終わるまで、
それを許すわけにはいかない。

【ディアス】
・・・!!

【聖者ウェルカイル】
殺しはしない。

○○君には
『始原の地』への扉が開いた後に、
『新しい世界』への呼び水となる
役目があるのだから。

くっ、誰だ!?

【不死者ファトゥム】
やはり届かぬか・・・

【聖者ウェルカイル】
な、何故ここに!?

【聖者バルカイル】
うろたえるな、ウェルカイル。
奴は魂を持たぬ人形・・・
どう足掻こうが悪魔にはなれぬ。

【不死者ファトゥム】
余裕だな。
もう神になったつもりか?

○○、この槍を持て!
これで奴の心臓を貫け!

【聖者アヴァダイル】
残念だが
まだ預言者は殺させない。

世界を紡ぐ者は我々であって
預言者も、そして悪魔も
そのための道具に過ぎないのだから。

【聖者ウェルカイル】
残念だったね。
でも、預定外の存在は
今ここで排除させてもらうよ。

【不死者ファトゥム】
うぐっ!!

や、槍を!!

【ディアス】
○○、殺せ!!

【聖者バルカイル】
何故立ち上がる?
汝は困難を共に乗り越えてきた仲間を
自らの手で殺すというのか!?


・そんなこと出来ない!!
・ディアス、あなたのことは忘れない!




・そんなこと出来ない!!

【ディアス】
○○・・・
頼む・・・眠らせてくれ・・・


・BACK
・CONTINUE



・ディアス、あなたのことは忘れない!



・BACK
・CONTINUE



【不死者ファトゥム】
頼む・・・

【ディアス】
すまない、○○・・・

【聖者バルカイル】
そ、そんな馬鹿な!!

何故・・・
何故こんなに容易く
預言者の結界が・・・

【クムラン】
これが人の力ですよ。

【聖者ウェルカイル】
ば、馬鹿な!!
第二の預言者の死は
まだ先のはず・・・

【クムラン】
あなた方の信じる運命よりも、
仲間を思う心の方が強かった・・・

使い古された言い回しですが、
そう答えるほかありません。

【聖者バルカイル】
そんな馬鹿な・・・

【クムラン】
神や伝説を否定すること、
それが私の導き出した答です。

あなた方の神も正義も真実も
もう私達には必要ありません。

【聖者アヴァダイル】
・・・・・・

【クムラン】
アノイア教を創り、
人々に1つの普遍的な価値観を
植え付けたのも、

世界中の人々に
永遠の命という夢を見せたのも、

すべては『新しい世界』という名の
幻想を人類に持たせるため・・・

【聖者バルカイル】
幻想・・・だと?

【クムラン】
人類共通の理想が存在することが
悪いことだとは思いません。

ですが、その幻想に縛られ
個人個人の自由が無くなっては
その理想もただの悪弊となります。

まして、その実現のために人の命を
簡単に与えたり奪うなど・・・
私達はあなた方を断じて認めません!

【聖者バルカイル】
言いたいことはそれだけか、
神に仇なす者共め!

【聖者アヴァダイル】
約束通り神と戦わせてやろう。
来るがいい、『始原の地』へ。

【聖者バルカイル】
馬鹿な!
光はまだ消えたわけではない。
行かせるべきではない!

【聖者アヴァダイル】
勿論『新しい世界』の到来を
諦めたわけではない。

だが、確かめたくなったのだ。
彼らの言う真実を。

それに、その者にはその資格がある。

【聖者バルカイル】
だが・・・

【聖者アヴァダイル】
下がれ、バルカイル。

我々の真実はこの門の向こうにある。
来るがいい、若者よ。




【毒術師サディーヤ】
・・・!!!

【クムラン】
ティアラさん、
彼らをお願いします。

【司祭ティアラ】
は、はい!




【クムラン】
よく頑張りましたね、
○○さん。

【ディアス】
残念だったな。
この通り生きている。

我々はどうやらその男に
騙されていたようだな。

【クムラン】
そ、そんな、
騙すつもりなんて・・・

ディアスさんには
仮死状態になってもらったのです。

聖書の文面からこうなる事を察知し、
刺さった瞬間に凍結魔法が
局所的に作動する槍を、
ガイウスさんと共同で造ったのです。

もちろん、彼らを
騙せるかどうかは賭けでしたが・・・

【ディアス】
・・・屈辱だな。

【クムラン】
す、すみませんでした、
ディアスさん、○○さん。
お伝えする時間がなかったのです。

【ディアス】
そういえば不死者が見えぬが・・・?

【司祭ティアラ】
ファトゥムさんなら
サディーヤさんと一緒に地上に・・・
でも・・・

【クムラン】
体の傷は治っているのですが、
意識が戻らないのです。

ファトゥムさんの望んでいた
永遠の眠り、
それがこのような形で
訪れるなんて・・・

途中でファトゥムさんと
はぐれてしまったことを
後悔しています。

【クムラン】
急ぎましょう!
扉が閉じてしまいます!!


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